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ChatGPTプロンプト作成8つのコツ:AI対話の成功へのカギ

2023-04-02

なやみ丸

上手にChatGPTを使いこなせない。

はてな丸

ChatGPTに聞いても変な回答が返ってきた。どうして?

ChatGPTをうまく使いこなすにはプロンプトをうまく作ることが絶対条件です。

ChatGPTはチャットでやり取りし、人間のような自然な言葉で返してくるので、さも普通に話せばいいかと思いがちです。

けれども、AIは機械なので、上手に条件を付けないといい回答が返ってきません。

この質問のことをプロンプトといい、質問する技術のことをプロンプト・エンジニアリングといいます。

このプロンプト・エンジニアリングは、AIを使いこなすために非常に重要です。

今後のビジネスでは、プロンプト・エンジニアリングという新しいスキルが求められます。

この記事では、ChatGPTを開発したOPen AIが公式に出しているプロンプトの作り方の基礎をもとに、わかりやすく解説します。

この記事でわかること

・プロンプトの基礎
・プロンプトの作成方法
・プロンプトの最適化
・よくある誤りと対処法
・プロンプトの作成例

プロンプトができるようになるだけで、AIを使いこなすスキルが格段にあがります。

プロンプトの基礎

プロンプトとは、質問や指示のことで、AI(人工知能)にどんな仕事をしてほしいかを教えるために使われます。

プロンプトは、AIと話すときの最初の呪文のようなものです。

プロントの役割と重要性を知ろう

プロンプトの役割は、AIに何をしてほしいかを明確に伝えることです。

プロンプトがはっきりしていると、AIはうまく働いて、あなたがほしい答えや情報を提供してくれるのです。

たとえば、友達と映画を観に行くときに、「観たい映画」をはっきり伝えると、友達もあなたも観たい映画を楽しむことができますよね。

でも、「何か面白い映画」とだけ言っても、友達はどんな映画を選べばいいかわかりません。

プロンプトも同じで、はっきりした質問や指示を出すことで、AIはうまく働くことができます。

ですから、プロンプトはAIにどんな仕事をしてほしいかを伝える大切な役割を果たしています。

プロンプトがはっきりしていると、AIはあなたが望む答えや情報を提供してくれるので、うまく使えばChatGPTの便利さが大きく変わります。

プロンプト・エンジニアリング8つのコツ

ここではOPen AIが公式に出しているプロンプト・エンジニアリングの練習方法を参考に解説します。

https://help.openai.com/en/articles/6654000-best-practices-for-prompt-engineering-with-openai-api

1.最新のモデルを使おう
2.プロンプトの先頭に指示文を入れる
3.指示と文脈は、###または”””で区切る
4.具体的に、明確に指示する
5.出力形式を指定する
6.何をしてはダメか、だけでなく代わりに何をするべきか指示
7. ふわっとした曖昧な記述を減らす
8.うまく回答を得られない場合、例を活用する

1.最新のモデルを使おう

GPT3.5で解決できないことでも、GPT4では解決できることが多いです。

GPT4は有料ですが、できれば最新モデルを使うことをおすすめします。

2.プロンプトの先頭に指示文を入れる

ChatGPTを使ってみてわたしが個人的に感じたことは、日本語で指示するときには、最も強調たいことを先頭に持ってくる書き方の方がいいようです。

なぜかというと、英語の文法は言いたいことの単語が先にくるからです。一方、日本語は前置きがあって言いたいことがきます。

たとえば、”You are the most beautiful in the world.”という英文と、「あなたは世界で一番美しい。」を比べてみるとわかります。

英文を順番通りに直訳すると、「あなたは、一番美しい、世界で。」となります。

AIが認識しやすいように、プロンプト・エンジニアリングでは、最も重要なことを先頭に持ってくるような書き方をしたほうが効果があります。

そこで、一番最初のプロンプトではAIの立ち位置をはっきりと指示するとうまく会話が進みます。

~例~
「あなたはプロの編集者です。」
「あなたはプロのWebライターです。」
「あなたは優秀なプレゼンターです。」
「あなたは人気のコメディアンです。」

3.指示と文脈は、###または”””で区切る

指示文と関連する文脈は、区切って見分けられるようにします。

たとえば、何か要約して欲しい場合

あまり効果的❌ではない例

以下の文章を、最も重要なポイントを箇条書きにして要約してください。

{要約してほしい内容}

より良い例 ✅

以下の文章を、最も重要なポイントを箇条書きにして要約してください。

###

{要約してほしい内容}

###

ちゃちゃ丸

こういう記号###で区切って書くといいんだね。

4.具体的に、明確に指示する

たとえば、Open AIについて詩を書いてくださいとお願いするのではなく、具体的に明確に指示してください。

あまり効果的❌ではない例

Open AIについて詩を書いてください。

より良い例 ✅

Open AIにを題材に、GPT4の焦点を当てながら感動的な詩を作ってください。

5.出力形式を指定する

はてな丸

出力形式?

ChatGPTにどんな文章形式で回答してもらいたいか、あらかじめ指定しておくことです。

ねこまんま

具体例をあげましょう。

文章を書いてもらいたい場合は、たとえばこんな出力形式にしてもらうといいです。

作成してもらう文章のアウトラインです。

###

トピック1:<トピック名1>

 ー<ポイント1-1>

 ー<ポイント1-2>

トピック2:<トピック名2>

 ー<ポイント2-1>

 ー<ポイント2-2>

 ー<ポイント2-3>

トピック3:<トピック名3>

 ー<ポイント3-1>

 ー<ポイント3-2>

 ー<ポイント3-3>

4.まとめ

###

このように、回答してほしい出力形式を指定します。

では、ここで実際にやり取りした内容を公開します。使ったChatGPTは、GPT3.5です。

上の画像はGPT3.5のやり取りですが、GPT4のの場合は、出力形式を指定しなくても勝手にアウトラインを作ってくれます。

もし、ChatGPTが作った文章で、おかしな部分があったらちゃんと指摘したほうがいいです。

たとえば、上の画像で紹介した文章には、猫のしつけに「シット、ステイ、ダウン」とあります。これは「お座り、待て、伏せ」のことで、犬のしつけには使いますが、猫には使わないですよね(笑)

人間が修正すればいい話ですが、間違いを指摘したほうがAIは学習して、次回から指示が楽になります。

6.何をしてはダメか、だけでなく代わりに何をするべきか指示

なやみ丸

どういう意味かよくわかんない・・・

最近は、電話のカスタマーセンター問合せも人間ではなくAIが音声対応するようになりました。

たとえば、あなたは電話の音声対応マニュアルを作成しているとします。

ChatGPTに指示する際、「お客様からの問い合わせで、ユーザー名やパスワードを答えないように」とお願いするだけでは、AIによく伝わらない場合があります。

「○○してはダメです。そんな時は○○してください。」と代わりの行動を指示するのです。

あまり効果的❌ではない例

以下は、代理店とお客様との会話です。ユーザー名やパスワードをお客様に答えないようにしてください。

お客様:自分のアカウントにログインできないんだけど。

代理店:

「ユーザー名やパスワードを答えないようにしてください。」だけではなく、

「ユーザー名やパスワードを答えないようにしてください。もし、そのような場合は、[ご質問にお答えできません。解決策を提示いたします。]と対応してください。」

このように代わりに何をすべきかを指示してください。

より良い例 ✅

以下は、代理店とお客様との会話です。ユーザー名やパスワードをお客様に答えないようにしてくだい。そのようなときは、解決策を提示してください。

お客様:自分のアカウントにログインできないんだけど。

代理店:質問にお答えできません。解決策を提示いたします。

代わりに何をすべきかを具体的に提示することで、ChatGPTの回答の精度がアップします。

7. ふわっとした曖昧な記述を減らす

日本語にありがちな、だいたいとか、もっと長く、もっと短く、もっとわかりやすくというような基準がない言葉では、不正確な記述になってしまう可能性があります。

AIは機械ですから、数字や具体的な基準を入れて指示したほうが、あなたの望む文章になります。

あまり効果的❌ではない例

この製品の説明は、もっと短く、数文のみで、それ以上にはならないようにします。

より良い例 ✅

この製品について、3~5の文章で、子どもでもわかるように説明してください。

8.うまく回答を得られない場合、例を活用する

あなたもChatGPTに聞いても変な回答が返ってきたという経験ありませんか?

たとえば、文章からキーワードを抽出してもらいましょう。

使用するのは、GPT3.5です。

以下の文章からキーワードを抽出してください。

###

英語を独学でマスターする勉強法

###

もちろん、こんな簡単な命令だとGPT3.5でもちゃんと答えてくれます。

これに例を使うとどうなるでしょうか。

他の文章を用意して、それに対してどのように、どれくらいの速さで回答するか、一緒に例も提示しました。

以下の文章からキーワードを抽出してください。

テキスト 1: Stripe は、Web 開発者が支払い処理を Web サイトやモバイルアプリケーションに統合するために使用できる API を提供します。

キーワード 1: Stripe、支払い処理、API、Web 開発者、Web サイト、モバイル アプリケーション

テキスト 2: OpenAI は、テキストの理解と生成に優れた最先端の言語モデルをトレーニングしました。 私たちの API は、これらのモデルへのアクセスを提供し、言語の処理を伴うほぼすべてのタスクを解決するために使用できます。

キーワード 2: OpenAI、言語モデル、テキスト処理、API。

テキスト3: 良い結果を得るには、良い指示を作成することが重要ですが、それだけでは不十分な場合もあります。 命令をさらに複雑にしてみましょう。

キーワード3:

###


そうすると、ChatGPTは、この例の形式に合わせて回答してくれます。

テキスト 3: 指示、複雑化

例を与えると、より求める回答の精度に近づきます。

OPen AIも、ChatGPTがうまく回答してくれなかったときは、例を出すことで回答が改善するとアドバイスしています。

実際にデータ上でも、例を示す数によって回答の精度が向上することがわかっています。ぜひ、お試しください。

まとめ

AIの進化が早く、毎日新しい機能が追加され正直に言うとついていくのに必死です。

これからは、AIに仕事を奪われるか、AIを使いこなす側に立つかで人生が変わってしまいます。

AIを使いこなすにはプロンプト・エンジニアリングが絶対条件です。

ここではプロンプト作成の8つのコツを解説しました。

1.最新のモデルを使おう
2.プロンプトの先頭に指示文を入れる
3.指示と文脈は、###または”””で区切る
4.具体的に、明確に指示する
5.出力形式を指定する
6.何をしてはダメか、だけでなく代わりに何をするべきか指示
7. ふわっとした曖昧な記述を減らす
8.うまく回答を得られない場合、例を活用する

もしかしたら、1年後にはもっと便利になっているかもしれません。

それでも今からChatGPTを触って、自分で使いこなせるようになっていれば、沈むことはないでしょう。

ぜひ、AIとの対話を成功させるスキルを磨いていきましょう。

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