求人情報を見ると、よく応募条件に『基本的なパソコンスキル』と書かれています。
パソコン初心者とよく書かれているけど、どの程度までの初心者なの?
この基本的なという表現は、どれくらいを指しているのかわかりにくいですよね。
会社によって、また、仕事内容によっても基本的なという言葉の内容は違うものです。
この記事では、一般的にいう基本的なパソコンスキルはどこまでかを解説します。
スキルを伸ばすための方法についても解説しますので、独学かスクールか迷われているあなたの参考になるでしょう。
実際、就労継続支援A型事業所で、未経験からWeb制作の仕事をしているわたしの体験を元に解説しています。
さらに、働きながら学んだり、子育て中でも学びたい人を応援する制度を紹介します。
お得な制度なので、ぜひ、知っていて欲しい情報です。
特に最後の方には、来春に始まる朗報を解説しました。
- 初心者ってどの程度までの初心者か
- 必要なパソコンスキルとは、事務職・Web業界
- お得に学ぶ教育訓練給付制度の紹介と朗報
仕事に就くならパソコンスキルは必要
少し前のパソコン苦手な人というのは、中高年のおじ様おば様というイメージでしたが、最近はちょっと事情が違うようです。
スマートホンの普及でパソコンがなくても、検索できるし、ゲームもチャットもできる世の中になりました。
スマホ1台あれば困らないのは確かにそうです。一時期のわたしがそうでした。
中高年はパソコンできないというのは昔の話で、今の中高年は入社当時からばっちりパソコンを使ってきた人たちです。
逆に、今の大学生は、スマホ生活に慣れ親しんでパソコンを触ったことがないという人もいます。
仕事に就くことを考えたら、パソコンスキルはどこの会社に行っても求められます。
会社の募集要項に「パソコン初心者大歓迎」と書いてあれば、親切な会社です。
会社によっては、パソコンできるのが当たり前すぎて、わざわざ求めるパソコンスキルを書いてないところもあります。
- これから就職活動する大学生、
- 転職を考えてる社会人、
- または障害があって障害者雇用で働きたいと思っている方、
パソコンスキルを身につけておくことをおすすめします。
パソコン使えない人が身につけておきたいスキル
パソコン使える方は、この章を飛ばしちゃってください。
電源を入れる。ここから始める方は、まず、携帯電話の入力方法を、キーボード設定にしてください。
ローマ字入力に慣れていないと、タイピングができません。
LINEやtwitterを日頃使っていれば、楽しみながらローマ字入力に慣れることができます。
パソコンを買ったら、実際にタイピングしましょう。
タイピングはひたすら慣れです。間違ったりしても大丈夫。
最初は誰もが初心者です。ゆっくりでいいので、正確に入力することを意識すれば、スピードはあとからついてきます。
『寿司打』というローマ字入力用の練習ゲームが、おすすめです。
Windows入門の本で、タイピングや、インターネット、セキュリティの基礎を身につけましょう。いきなり、スクールへ通うよりも独学でスタートして、わからないところ、があったら、スクールで質問するか、誰かに聞いてみるといいでしょう。
『基本的なパソコンスキル』とは
一般的に求人情報に書かれている『基本的なパソコンスキル』は、会社によって求められる能力は違いますが、最低限求められるものは2つです。
- タイピング能力
- わからないことは自分で調べて確認する
この2つは必須です。
この基礎の上にどんな柱を立てていくかは、業種によって異なってきます。
事務職で求められるスキル
事務職で求められる基本的なスキルとは、
- 入力がスムーズにできる
- メールの送受信ができる
- ファイルの添付ができる
- Word、Excel、できれば、PowerPointができる
この4つが必須です。
4番の『Word、Excel、できれば、PowerPointができる』は、完璧に覚える必要はありません。初級レベルで操作できれば、あとは、採用されてから上達すればいいでしょう。
Windowsのほかに、Macなどあるのですが、一般に会社で使っているのはWindowsなので、Windowsのスキルが求められます。
Excelは簡単な表計算ができれば大丈夫です。たいていの会社が、自社専用のソフトを使っていたり、先輩方が表やリストを作ってそれを使ってたりするので、入社してから教えてもらうというスタイルになると思います。
PowerPointは、操作できれば自己アピールになるかな程度です。
大きな会社ではプレゼンの資料を作るのにPowerPointを使います。
Wordができれば、PowerPoinは本で独学で学んでも大丈夫です。
Web制作会社で求められるスキル
Web制作会社によって、求められるパソコンスキル異なります。また、Web制作で何をするかによっても求められるスキルは異なってきます。
Web制作する人たちのことを、Webクリエーターといいます。
Webクリエーターの職種はいっぱいあって、
- Webプランナー
- Webディレクター
- Webデザイナー
- Webライター
などの仕事があります。ここでも、それぞれに求められるスキルは異なります。
実際の現場では、Webプランナー兼ディレクター、Webディレクター兼ライター、Webデザイナー兼コーダー(コードを書く人)という形で兼任していているので、お互いの仕事内容について知識があったほうが、制作がスムーズにいきます。
パソコンスキル以外に、マーケティングやマネジメント能力が求められることも多いです。
どんだけ知識がなきゃいけないんだ。大変そうだな。
大丈夫!最初から何もかもできる人なんていないよ。みんな自分で調べたり、経験したりして、スキルは伸びていくものだから。
たとえば、Webデザオナーに求められるスキルは、
- デザインの基本的な知識
- PhotoshopとIllustratorなど、デザインツールを使いこなせるスキル
- コーディングやプログラミング
- WordPressをカスタマイズできる
それでも、未経験者歓迎で募集している会社もありますから、プログラミングとかは基本だけ覚えればいいし、ライターも文章書くのが好きですだけで、採用になることもあります。(わたしです。)
どんな職種であれ、自分で調べて、自分でスキルを磨く力が求められます。
国が実施している教育訓練給付制度を使おう
残念ながら大学生は対象外です。
雇用保険に1年以上入っていた人が利用できる教育訓練給付制度があります。
働きながら、自分のキャリアにする役立つ技術を身につけたり、資格取得したりする人を応援する制度です。
教育訓練給付金には3種類あり、国が指定した業種によって給付される額が変わります。
- 専門実践教育訓練・・・・受講費用の50%を給付、資格取得をし、訓練終了1年以内に雇用されれば+20%=70%を給付
- 特定一般教育訓練・・・・受講費用の40%を給付 (わたしは、これで宅建とりました)
- 一般教育訓練・・・・・・受講費用の20%を給付
厚生労働省 教育訓練給付制度のリストPowerPoint プレゼンテーション (mhlw.go.jp)
パソコンスキルを磨くなら一般教育訓練
デジタルハッカーにでもならない限り、一般的なパソコンスキル関係は、一般教育訓練に入ります。
20%か、しょぼいな
こら、なんてことを言う・・・・
働きながら学ぶとなれば、通学できるのかというのが問題ですよね。
けれども、最近はテレワークが普及してた背景もあり、働きながら学ぶ人の立場になって、オンライン講座や夜間、土日の講座を厚生労働省は増やしています。
Webデザイナーを目指す人を応援する給付金
例えば、あなたがWebデザイナーになろうとしたとします。
働いていたり、子育てで忙しくて、通学ではなくオンライン講座を選んだとしたら、
例:A社 ホームページ制作コース 3か月間受講
受講料 税込み140.000円
入学金等 10,000円
合計 150,000円→ハローワークからの給付金は20% 40,000円
上記のかんじになります。
通学にすると、受講料は約300,000円くらいかかります。その場合の20%は、60,000円です。
ほかの教育訓練と比べてしまうと、少ないと感じるかもしれませんが、それでも大きいです。
ただし、厚生労働省が指定した講座でなければ、この制度は使えないのでご注意ください。
具体的には、
ヒューマンアカデミーたのまな
Winスクール
アビバ(事務系のパソコンスキル)
こちらで、教育訓練給付制度が使えます。
2023年春からWebを学ぶ講座は増える
厚生労働省は2022年10月現在発表したところによると、学びなおし応援キャンペーンと題して、デジタル等成長分野の講座で、土日、夜間、オンライン講座を増やす予定です。
業者さんが、うちの講座を指定してくださいと申請する期間を2022年12月1日~2023年1月10日としています。
この特別申請期間に申請し認められれば、4月から対象講座として指定されます。
ということは、4月からデジタル系のオンライン講座が増えるということですね。
このチャンスを逃す手はありません。春に備えて少しでも情報収集をし、独学しておきましょう。
パソコンスキルは今からでも伸ばせる
いろんな会社でリモートワークが増えてきて、パソコンはもはや使えて当たり前の世の中です。
仕事に就くなら、基本的なスキルとして、Word、Excel、できればPoerPoitは身に着けておきたいものです。
さらに、プログラミングができれば、Web業界への就職も可能です。
リモートワークで在宅で仕事ができれば、フリーランスか副業で稼ぐ道もあります。
今後、デジタル系の仕事はオンラインで学ぶことも増えますから、日々勉強して新しい情報や技術の習得もできるでしょう。
探求心さえあれば、本が読めて、ググれれば、あとは
伸びしろしかないわ
by クリーピーナッツ
今からでも、パソコンスキルは伸ばせます。
ぜひ、挑戦してみてくださいね!