コラム 障害者の働き方

障害者が働く方法をわかりやすく解説します

2022-09-22

障害者が働く方法は、複雑でわかりにくい。働きたいをあきらめないで、希望を叶えることができる障害者ってそう多くはないのです。誰かの助けがなければ支援を勝ち取ることはできません。

なぜ、わかりにくいのか、障害ある当事者が研究してみました。

とりあえず、障害者雇用はいったん置いといて

ねこまんま

いきなりだけど、障害者雇用は、いったん横に置いといてね。

なんでやねん!

ちゃちゃ丸

障害者が働くことを支援する制度を管轄しているのは、厚生労働省です。

同じ厚生労働省でも、福祉的就労を支援している社会擁護局と、労働の窓口になっている職業安定局があります。

障害があっても働きたいと思う側にとっては、
管轄しているところの違いなんてどうでもいいさ。

ちゃちゃ丸
ねこまんま

気持ちはわかる。でも物事を整理するために、いったん分けて考えてほしいの。

参照元:厚生労働省組織図https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/ikei/dl/soshikizu.pdf

障害者のための法律が、時代とともにどう改正されてきたか、それを表にしてみました。

障害者雇用について

障害者雇用という言葉は、テレビや新聞でもよく見るね。

ちゃちゃ丸
ねこまんま

だって、最近の話ですから

職業安定局の雇用開発部が管轄になっていて、法の名前は、障害者雇用促進法といいます。

ねこまんま

障害者のためというよりも、どちらかというと、事業者にむけた法律なの。事業者に障害者への理解と配慮を求めているのが特徴。

まずは、そこに気が付けよ!

ちゃちゃ丸
ねこまんま

そこが、わからないまま一人で空回りしていたのは、わたしです。

福祉につながるにはキーマンが必要

わたしの体験した、職探しは、医療、役所とハローワーク、企業がそれぞれ一方通行で、全てを障害者当人がやり取りするのは大変でした。

職探し前半戦

そこに、相談支援専門員、通称、相談員さんが現れて、物事はスムーズに進みました。

職探し後半戦

相談員さんには、どこで会えるの?

ちゃちゃ丸
ねこまんま

市役所や病院からリストをもらって自分から電話するとか、病院か企業から紹介してもらう方法があるよ。

電話するのは勇気がいるけど、紹介してくれるなら頼っていいんだね。

ちゃちゃ丸

社会擁護局が管轄する就労支援

障害者と一口に言っても、個別に内容も障害の程度もさまざまです

職業訓練のような仕事が向いている人、一度は一般企業で働いていて復帰を目指す人。
それぞれのニーズに応えるために、厚生労働省は福祉サービスの種類を増やしてきました。

障害者の働きたいを支援する福祉サービスは4つ

ねこまんま

1と2が一般企業に雇用されることが困難な障害者の支援

3と4が一般企業に雇用されることが可能と見込まれる障害者の支援

待てよ。一般雇用は難しいという判断はだれがするんだ?
障害者が自分で判断しても別に問題ないのか?

ちゃちゃ丸
ねこまんま

鋭いツッコミ・・・。その辺が曖昧なんだよね。

職業安定局側が促進している障害者雇用

職業安定局が打ち出してきた 障害者雇用促進法改正は、ナイスです。

今まで、福祉の面からしか捉えていなかった障害者の労働を、事業主側に繋げたのですから。

ねこまんま

福祉施設を新しく増設するよりも、企業が雇用すればいいじゃんという話です。

なるほどー

ちゃちゃ丸

相談先をみつけてから始まる

まとめると、障害者の働き方がわかりにくいのは、何度となく法律が施行されたり改正されたりで、基準が変わってきたせい。

それらが、複雑に絡み合っている。ちゃんと理解できるのは福祉関係者か、職業安定所の人でしょう。

労働と福祉は、別々のところで行われているのです。

  1. 厚生労働省の管轄の違いがあって、さらに度重なる法律の改正があった。
  2. 障害者雇用と就労支援は、分けて考える
  3. 意外と知られていない相談員さんの存在

分かりにくいは、伝わらないということ。伝わらなければ、情報弱者は支援の手からこぼれてしまい、働く道が閉ざされてしまいます。

全部ひとりでやろうとしないで、相談先を見つけて行動することをお勧めします。

ねこまんま

意外と知り合いが相談員さんを知っていた、なんてこともあるよ。

なんだ、それ早く言ってくれればよかったのに・・・・ってパターンだね。
悩むより相談した方がいいね!

ちゃちゃ丸

次回は、具体的に働き方を深堀していきます。

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