イーサリアムってビットコインと何が違うの?
ビットコインは、取引が台帳に記載されていく仮想通貨だわ。
チェーン状に連なったブロックに書き込まれているのは、AさんからBさんに〇BTC移動したという取引の記録だけなの。
イーサリアムも通貨じゃないの?
イーサリアムというのは、いろいろな仮想通貨関連のサービスを構築できるプラットホームの名称なの。
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そのプラットホームの基軸通貨としての役割を担っているのが、ETH(イーサ)というのよ。
ま、今はあまり区別なくどっちもイーサっていう人が多いけどね。
何言ってんのかよくわからない。
暗号資産の時価総額ランキングで、ビットコインに次ぐ2位となっているイーサリアム(ETH)について、わかりやすく解説します。
この記事でわかること
✅ビットコインとイーサリアムの違い
✅イーサリアムはビットコインと違うブロックチェーン、スマートコントラクト
✅どうしてイーサを買うの?その秘密とは
ビットコインとイーサリアムの違い
ビットコインは決済や取引をする通貨で、イーサリアムは仮想通貨(暗号資産)関連のイベントなどのプラットホームです。
そもそもこの二つは利用目的が違うのです。
ビットコインは、価値の交換や保存といった用途が目的の通貨。
イーサリアムはプラットホームとして利用されることを想定して作られています。
何のプラットホームかを説明しようとすれば、3文字のアルファベットの単語がいっぱい出てきます。
最近、よく耳にしたり読んだりしませんか?
「DAO」「DeFiディーファイ」「DAppsダップス」「NFT」
これらは、Web3の世界での新しい経済圏です。
Web3って何かというと、平たく言えば、次世代のテクノロジー社会とだけ今は説明しておきましょう。
Web3では、円やドルといった法定通貨ではなく、暗号資産(クリプト=仮想通貨やトークン)が
流通しています。
別の記事で詳しく解説しますが、近年話題のNFTもクリプトエコノミー(暗号資産経済圏)で流通するトークンの一種です。
イーサリアムというプラットホーム上に新しい経済圏が乗っかっているイメージで問題ないです。
アルファベット3文字の単語に「D」がつくものが多いのには理由があります。
DeFi―Decentralized Finance=分散型金融
DApps-Decentralized Applications=分散型アプリケーション
DAO-Decentralized Autonomous Organization=分散型自律組織
ご覧の通り、「D」は「Decentralized」つまり、分散(非中央集権)です。
法定通貨のように中央銀行を持たないで、個人個人が銀行になる。
中央集権的な管理者が存在しないアプリ、資産が分散し自律的に動き回る組織です。
イーサリアムのブロックチェーンの特徴はスマートコントラクト
「DAO」「DeFiディーファイ」「DAppsダップス」「NFT」など、Web3の新しい経済圏ができたのは、イーサリアムのブロックチェーンに「スマートコントラクト」という契約プログラムが入っているからです。
「スマートコントラクト」とは
「スマートコントラクト」というのは、
「これこれの条件を満たしたときには、いくら支払う。約束が守られなかったときは、これこれの対応をする。」といった内容が、間に人を挟まないで(仲介人なく)プログラム化されて自動的に実行できるシステムのことです。
さっぱりわからん。ついていけない。
まあまあ、そう言わずに。わかりやすく説明するから。
たとえば、あなたがアパートを借りるとします。
借りるためには、審査があって、賃貸借契約書にサインをして、敷金・礼金・家賃1か月分払って、鍵を受け取りますね。約束が守られなかったときは契約不履行として何らかの対応すると契約書には書かれているわけです。
それが、スマートコントラクトというシステムなら、イーサの鍵をもらったらすぐに入居と決済が自動的に実行されるという、こんなイメージです。
民法上では、当事者どうしの同意があれば契約は成立します。書面がなければいけないとかはんこがなければならないとかは関係ないのです。タクシーで横浜駅に行ってくれと頼んで運転手が同意したら、それは契約成立です。
「アパートを借りたいです。」「はい、貸します。」→自動的に住める状態になる
スマートコントラクトは、不動産取引を自動販売機にしたとイメージするとわかりやすいです。
と
契約の自動化によって、契約の簡素化、高速化を実現できるのです。
仲介人もいないので、ユーザー同士が安全に手間をかけることなく、直接取引が可能になります。
どうしてみんなはイーサを買うの?
イーサリアムのプラットホーム上のさまざまなアプリを開発した事業者は、独自の「トークン」を発行できます。
「トークン」とは、ビットコインやイーサリアムなどの既存のブロックチェーンの上に作られるアプリでやり取りされるコインです。
それ自体のブロックチェーン(分散型台帳)は、ありません。
ですから、各アプリのトークンを買うために、まずイーサリアムプラットホーム内の共通通貨であるイーサ(ETH)を買う必要があります。
そして、そのイーサで各アプリのトークンを買うという流れになります。
プラットホーム上では、さまざまなプロジェクトが立ち上がり、そのアプリのコミュニティに参加したいという人が増えたから、イーサを買いたいという人も増えたというわけです。
このようにして、新たなプロジェクトがブームになるたびに、イーサの価格は順調に上がってきました。
イーサリアムのリスク
イーサリアムの人気が高まるにつれて、取引量が多くなってきました。
すると、処理が追い付かなくなり取引手数料が高騰する可能性があります。
また、アプリケーションの増加に伴って取引が増大し、ネットワークが混雑、送付の遅延がおきる可能性もあります。
ビットコインは発行上限が決まっていて、4年に一度の半減期によって流通量がントロールされています。
しかし、イーサには発行上限がありません。
発行上限がないということは、今後インフレを起こす可能性があるのではと、ド素人のわたしは危惧しています。
もしかしたら、今後発行上限が決められる可能性も0ではないでしょう。
追記:ポリゴンという暗号通貨が日本の取引所でも取り扱い開始となりました。
ポリゴンとは、イーサリアム(ETH)のブロックチェーンと並行して動作するレイヤー2ブロックチェーンです。
イーサリアムのデメリットだった、処理能力を超える大量の取引が行われるようになり、取引手数料が高騰し、取引遅延が発生するようになったという問題を解決するため、ブロックチェーン本体に負荷をかけない方法で格安の手数料と高速処理を可能にしたのがレイヤー2という技術です。
発行上限枚数 100億枚
ポリゴンチェーン上のDAppは2022年1月と比較して8倍以上に急増し、その数は53,000種類を超えました。
ポリゴンを取り扱い開始した日本の取引所は、bitFyerです。
bitFyer ←MATICと書かれている紫色のチェーンのマークがポリゴンです。
まとめ
✅イーサリアムはプラットホーム、ビットコインは通貨
✅スマートコントラクトで安全に契約実行
✅コミュニティのトークンを買うために、イーサが必要
Web3の新しい経済圏への入り口として、イーサリアムのプラットホームを利用する機会はこれからも増え続けるでしょう。
今後も、イーサリアムはアップデートが計画されていて、一連のアップデートが成功すれば、イーサリアムの性能は大きく向上するため、ますます普及が進むと期待されています。
今後も期待されているコインなんだね!
★★★★★★★
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